アジア太平洋のアウトソーシング市場、中国・香港の情勢不安を受けて第4四半期は停滞

シドニーオーストラリア発, Feb. 12, 2020 (GLOBE NEWSWIRE) — アジア太平洋地域のアウトソーシング市場は、中国貿易をめぐる不確実性や香港における社会情勢不安を受けて苦境に立たされ、第4四半期は低迷したが、クラウドベース・ソリューション・サービスの成長が下支えしたと、テクノロジー調査・アドバイザリーの大手グローバル企業であるインフォメーション・サービシズ・グループ(Information Services Group (ISG))(Nasdaq: III)が最新の業界動向レポートで報告した。
ISG Index™は、年間発注額 (AVC)が500万米ドル以上の商業アウトソーシング契約を評価する指数で、アジア太平洋の合計市場(マネージドサービスおよびクラウドベースのアズアサービスの合計)においてAVCが20億5,000万米ドルと低迷し、前年同期比で4%減少したものの2018年第4四半期比では2%増加と報告した。こうした低迷傾向が2四半期続くなかにあっても、同地域の合計市場のACVは5四半期連続して20億米ドルを上回っている。第4四半期には、マネージドサービスが41%減少して4億1,300万ドルに低迷し、ほとんどの国が下落傾向にある中、中国はその例外で、アプリケーションおよびインフラストラクチャー・サービスで堅調な需要が継続した。アジア太平洋地域の最大市場であるオーストラリア=ニュージーランド(ANZ)では、マネージドサービスのACVが、対前年比で3四半期連続して下落した。この分野では2017年第1四半期以降で同地域最悪のACV業績であり、今四半期の契約件数(34)は2016年第4四半期以降最低であった。しかし、アズアサービス分野は、26%増加の記録的な16億4,000万ドルとなって、マネージドサービスの低迷にあって、同四半期の合計市場の80%を記録した。インフラストラクチャー・アズ・ア・サービス(IaaS)は24%増加の13億8,000万米ドル、ソフトウェア・アズ・ア・サービス(SaaS)は35%増加の2億5,200万ドルとなって、ともに四半期の記録を達成した。「2019年の中ごろには、中国において多少の減速があり、大規模のパブリック・クラウド・インフラストラクチャー企業に影響を及ぼしました」とISGアジア太平洋の責任者兼パートナーであるスコット・バーチュ(Scott Bertsch)は述べている。「米中の貿易交渉の不確実性が、この業界においてテクノロジーの購入を躊躇させています」その影響を大きく受けたのが、マネージドサービス分野である。バーチュによると、直近の2四半期は、同地域がマネージドサービスで何回も連続して7億米ドル以上を記録した「過去2年間経験した非常に高いレベルから徐々に低下してきたものです」続けて、「アズアサービスソリューションへの堅固な需要は同地域が経済的な不確実性を乗り越える上で役立っています」と述べた。2019年通年の結果アジア太平洋の合計市場は通年では好調な2桁成長を達成し、ACVは88億米ドル、前年比で20%増加と際立った。同地域のACVが80億ドルを超えたのは初めてであった。また、ISGによると、同地域の合計市場は3年前と比較して2倍以上となっている。マネージドサービスは10%増の28億ドルに成長し、2014年以降最高記録を達成したが、これは、同地域の2つの最大垂直的市場である製造と電気通信からの根強い需要によって支えられたもので、銀行・金融サービス・保険(BFSI)業界の低迷の穴埋めに役立った。ITアウトソーシング(ITO)はマネージドサービス全体をリードして、ACVは前年比12%増の23億米ドルを記録したが、これに大きく寄与したのは、ACVが27%増加したアプリケーション開発およびメンテナンス(ADM)サービスであった。アジア太平洋地域において最高の結果を出したのはインドであり、これは2019年に複数の大規模な契約の更新があったためである。一方、ANZにおいては、ACVの業績は2003年以降最低額を記録し、契約件数も2008年以降最低であった。アズアサービスは、2019年に25%成長して記録的な60億4,000万ドルとなった。同分野は現在同地域の合計市場のほぼ69%を占め、3年前の49%から大きく伸びている。2019年には、IaaSは25%成長して、初めて50億米ドルを超える51億8,000万米ドルに達し、SaaSは22%増加の8億6,000万米ドルであった。グローバル展望ISGでは、2020年のグローバル市場は、クラウドベースサービスが23.5%成長、マネージドサービスが3.2%成長すると予測している。ISG Index™についてISG Index™は、世界中のテクノロジーおよびビジネスサービス業界の市場インテリジェンスに対する権威ある指標として高く評価されている。連続して69四半期にわたって、最新の業界データおよびトレンドを金融アナリスト、エンタープライズバイヤー、ソフトウェアおよびサービスプロバイダー、法律事務所、大学、報道機関に提供している。2016年には、ISG Indexは、成長著しいアズアサービス市場を含めるように評価対象を拡大し、デジタルビジネストランスフォーメーションにもたらすクラウドベースサービスの重大な影響の評価を開始した。ISGはまた、四半期ごとにISG Indexを発表する際に、オートメーションなどデジタルテクノロジーの継続的な分析も提供している。ISGについてISG(インフォメーション・サービシズ・グループ(Information Services Group))(Nasdaq: III)は、テクノロジー調査・アドバイザリーの大手グローバル企業である。ISGは、700を超えるクライアント(そのうち70社以上は世界トップ100企業)から信頼されるビジネスパートナーとして、企業や公的機関、サービス・テクノロジープロバイダーのオペレーショナル・エクセレンスおよび急速な成長促進を支援している。同社の専門はデジタルトランスフォーメーション・サービス(オートメーション、クラウド・データ分析、調達アドバイザリーを含む)、マネージドガバナンス・リスクサービス、ネットワークキャリア・サービス、戦略および運用設計、変更管理、市場インテリジェンスおよびテクノロジー調査・分析である。ISGは、2006年に設立され、コネチカット州スタンフォードに本部を置き、世界20ヵ国以上で、1,300人を超えるデジタル対応専門家を擁している。こうしたグローバルチームは、その革新的思考、市場への影響力、業界およびテクノロジーに関する豊富な専門知識、業界の最も包括的な市場データに基づいた世界クラスの調査・分析能力を誇っている。詳細についてはウェブサイト(www.isg-one.com)を参照のこと。
