10第1四半期ISG Index™発表: アジア太平洋地域のクラウドソリューション需要が過去最高を達成

オーストラリア・シドニー発 , May 16, 2020 (GLOBE NEWSWIRE) — テクノロジー調査およびアドバイザリーの大手グローバル企業であるインフォメーション・サービシズ・グループ (ISG) (Nasdaq: III) の最新の業界動向レポートによると、第1四半期にアジア太平洋地域のクラウドベースのアズ・ア・サービス (XaaS) 需要が過去最高を記録した一方、マネージドサービス需要は、コロナウイルスパンデミックの影響を受けて大きく落ち込んだ。
ISG Index™は、年間契約額 (ACV) 500万ドル (約5億3,500万円) 以上の商業アウトソーシング契約を測定する指標である。第1四半期の指標によると、アジア太平洋地域のXaaS市場ACVが25%増、17億ドル (約1,819億円) の過去最高を記録した一方、マネージドサービスは27%減の5億2,200万ドル (約559億5,400万円) に落ち込んだ。以上の2つのセグメントを合わせると、8%増の22億ドル (約2,354億円) であった。この地域市場全体では、XaaSは2期連続で75%以上の割合を達成した。今四半期には、中国でパンデミックの影響による需要の制約があったものの、XaaSソーシングは、インフラストラクチャー・アズ・ア・サービス (IaaS) に対する堅調な需要に後押しされた。IaaSは32%増の15億ドル (約1,605億円) と過去最高を記録した。一方、ソフトウェア・アズ・ア・サービス (SaaS) 需要は軟調で、ACVは2019年第1四半期比で8%減の2億1,300万ドル (約227億9,100万円) であった。マネージドサービスは、昨年第1四半期の堅調な業績比では落ち込んだものの、軟調だった2019年第4四半期比では26%増であった。マネージドサービスの内訳を見ると、第1四半期のITアウトソーシング (ITO) 需要は軟調で、27%減の4億3,800万ドル (468億6,600万円) であったが、ビジネス・プロセス・アウトソーシング (BPO) 需要は26%減の8,400万ドル (約89億8,800万円) であった。今四半期、主要市場のほとんどで需要が後退したが、オーストラリアとニュージーランド (ANZ) はその例外で、軟調だった前四半期比で需要増を達成し、3期連続の落ち込みを脱した。「パブリッククラウド、またはハイブリッドクラウド環境に作業負荷を移行する企業が増えているため、IaaSセグメントは継続的に成長しています。」と、ISGパートナー兼アジア太平洋地域責任者のスコット・バーチ (Scott Bertch) は述べている。「一方、マネージドサービス需要は、堅調だった前年第1四半期比で落ち込み、パンデミックの影響による停滞の兆候があります。」バーチによると、この四半期にはANZが明るい材料で、製造業、日用消費財およびビジネスサービス業界の堅調な需要にけん引され、ACVは33%増の1億4,900万ドル (約159億4,300万円) であった。「ありがたいことに、世界の他の地域に比べて、ANZではCOVID-19の影響をほとんど受けませんでした。」最近12か月間の実績最近12か月間、この地域のXaaSセグメントACVは19.4%増の57億ドル (約6,099億円) で、市場合計の69%を占める。一方、マネージドサービスACVは、中国市場とインド市場の成長にも関わらず、5.8%減の26億ドル (約2,782億円) と落ち込んでいる。XaaSセグメントの内訳を見ると、パブリッククラウド需要の急増に伴い、IaaSは25.3%増の49億ドル (約5,243億円) へと成長している。この移行の好例に、中国のアリババ (Alibaba) の自社パブリッククラウド移行がある。一方、GoogleとMicrosoftはインドに開発センターを立ち上げた。さらに、Microsoftはリライアンス・インダストリーズ (Reliance Industries) と10年契約を締結し、同社のデータセンターをAzureクラウドへと移行する。韓国のハンコック・タイヤ (Hankook Tire) は、パブリッククラウド利用の拡張を進めており、AWSとの契約を通じて、AIとビッグデータ能力を活用していく。マネージドサービスの内訳を見ると、ITOはインフラストラクチャサービスの2桁減を受けて9%減、一方アプリケーションサービスは、ITO業績を下支えした。より小規模なBPO市場は、施設管理と業界別BPOがACVを押し上げたため、幾分活性化している。アジア太平洋市場の産業を見ると、通信・メディア (50%増)、製造 (41%増)、ビジネスサービス (18%増) が市場全体のACVで最も増加が大きかった。一方、金融サービス (23%減)、旅行・交通・娯楽 (11%減)、エネルギー (6%減) の下落が大きかった。グローバル予測ISGによると、パンデミックの影響により全体的な支出が落ち込んでいるため、第2四半期にもマネージドサービスのACVは17%減が予想される。通年では、ISGはマネージドサービス支出額について前年比で7%減を見込んでいる。1月に発表した予測では、2020年には年間3.2%の成長が予想されていた。ISGによると、第2四半期におけるXaaSのACVは前年同期から横ばいが見込まれるが、IaaSは増加の可能性がある。通年では、XaaSのACVは前年比で12%増が見込まれる。1月に発表した予測では、2020年の通年で23.5%の成長が予想されていた。ISG Index™についてISG Index™は、世界的なテクノロジーおよびビジネスサービス業界の市場インテリジェンスに対する権威ある指標として高く評価されている。連続70四半期にわたって、最新の業界データと動向の詳細を金融アナリスト、企業バイヤー、ソフトウェアおよびサービスプロバイダー、法律事務所、大学、報道機関に提供してきた。2016年、急成長を遂げるXaaS市場もISG Indexの対象に加わり、クラウドベースサービスがデジタルビジネストランスフォーメーションにどれほど大きな影響力を及ぼしているかを測定している。またISGは、四半期ごとのISG Index発表で、オートメーションなどのデジタルテクノロジーの分析も継続的に提供している。ISGについてISG (インフォメーション・サービシズ・グループ、Information Services Group) (Nasdaq: III) は、テクノロジー調査およびアドバイザリーの大手グローバル企業である。ISGは、世界のトップ100企業のうち75社をはじめ、700社を超えるクライアントの信頼できるビジネスパートナーとして、企業、公的機関、サービスおよび技術プロバイダーがオペレーショナルエクセレンスと成長加速を達成できるよう支援している。同社は、デジタルトランスメーションサービス(オートメーション、クラウドおよびデータ分析など)、ソーシングアドバイザリー、マネージドガバナンスおよびリスクサービス、ネットワークキャリアサービス、戦略および運用設計、変更管理、市場インテリジェンス、テクノロジー調査および分析などを専門としている。2006年に設立され、コネチカット州スタンフォードに本社を置くISGは、1,300人以上のデジタル対応専門家を擁し、20か国以上に展開している。同社のグローバルチームは、革新的思考、市場への影響力、業界およびテクノロジーに関する豊富な専門知識、業界で最も包括的な市場データに基づく世界クラスの調査および分析能力で定評がある。詳しくは、www.isg-one.comを閲覧されたい。