パンデミック懸念により第2四半期にアジア太平洋地域のソーシング大幅減

オーストラリア、シドニー発, Aug. 20, 2020 (GLOBE NEWSWIRE) — 世界屈指のテクノロジー調査およびアドバイザリー企業であるインフォメーション・サービシズ・グループ (Information Services Group) (ISG) (Nasdaq: III) が発表した最新の業界レポートによると、契約額ベースで世界最少のアウトソーシング地域であるアジア太平洋地域では、COVID-19パンデミックの影響によりマネージドサービスが大幅に落ち込んだため、第2四半期にこの業界で最大の減少を計上した。
年間契約額 (ACV) 500万ドル (約5億2,500万円) 以上の商業アウトソーシング契約を測定する指標であるISG Index™によると、この地域の複合市場 (マネージドサービスとクラウドベースのアズ・ア・サービスの両方) は、前年比で24%減の19億ドル (約1,995億円) であった。この原因は、パンデミック懸念と前年の第2四半期に過去最高を記録したことである。この市場では全面的に売上が減少しており、マネージドサービスが47%減の5億2,900万ドル (約555億4,500万円)、ITアウトソーシング (ITO) が42%減の4億7,700万ドル (約500億8,500万円)、ビジネス・プロセス・アウトソーシング (BPO) が71%減の5,200万ドル (約54億6,000万円) であった。アズ・ア・サービスは微減に留まり、前年比9%減の14億ドル (約1,470億円) であった。このセグメント内では、インフラストラクチャー・アズ・ア・サービス (IaaS) は7%減の12億ドル (約1,260億円)、ソフトウェア・アズ・ア・サービス (SaaS) は23%減の1億6,500万ドル (約173億2,500万円) であった。アズ・ア・サービスは通常、この地域の成長を牽引しているが、2018年の第4四半期以降、四半期として最低を記録した。「アジア太平洋地域では、市場規模が比較的小さく、アズ・ア・サービスが地域の成長をけん引していることを考慮して、年間を通じて業績の変動を予想していました。しかし、今四半期は違いました」と、ISGアジア太平洋地域のパートナー兼地域リーダーのスコット・バーチ (Scott Bertsch) は述べている。「パンデミックがこの地域に大打撃を与え、取引活動が減速したのに伴い、この複合市場全体で第1四半期から16%減となりました。それでも、注目すべき取引もいくつかありました。たとえば、バーティ・エアテル (Bharti Airtel) は、電気通信ネットワーククラウドの構築にIBMとレッドハット (Red Hat) を選択しました。」上半期の業績アジア太平洋の複合市場の上半期ACVは、前年比で11%減であった。マネージドサービスACVは、大口取引がなかったため、39%減であった。ITOは、2010年以来、上半期として最低のACVを計上した。このセグメント内では、アプリケーションの開発と保守 (ADM) とインフラストラクチャーのいずれでもACVが大幅減となった。BPOは通常、アジア太平洋地域ではごく小規模のセグメントにすぎないが、上半期ACVは54%と大幅に減少した。マネージドサービスの上半期ACVは、主要な地域の市場すべてで減少した。一方アズ・ア・サービスは、上半期に約5%増となったが、成長率は、2019年上半期に記録した27%から鈍化している。IaaSは引き続き堅調であったが、成長率はやや鈍り、SaaSのACVは16%減であった。「エンタープライズ市場でクラウドハイパースケール業者が競い合っているため、IaaS分野での競争は引き続き熾烈です」と、バーチは述べている。「第2四半期には、オーストラリアのエネルギー生産および小売業者であるAGLが、2022年までにすべてのビジネスシステムをクラウドに組み込むという野心的な計画でMicrosoftと契約しました。また、AWSはInfosysおよびDXCと協力して、メインフレームアプリケーションのAWSクラウド移行準備でオーストラリアKmart (Kmart-Australia) を支援しました。」グローバル予測ISGは、2020年の第3四半期と第4四半期に、世界市場全体が少しずつ段階的に成長すると予測している。通年では、マネージドサービス市場が7.5%減で、2020年第1四半期の7%減をやや上回ると予測している。ISG Index™についてISG Index™は、世界的なテクノロジーおよびビジネスサービス業界の市場インテリジェンスに対する権威ある指標として高く評価されている。71四半期連続で、最新の業界データと動向の詳細を金融アナリスト、企業バイヤー、ソフトウェアおよびサービスプロバイダー、法律事務所、大学、報道機関に提供してきた。2016年、急成長を遂げるアズ・ア・サービス市場をISG Indexの対象に加え、クラウドベースサービスがデジタルビジネストランスフォーメーションにどれほど大きな影響を及ぼしているかを測定している。またISGは、四半期ごとのISG Index発表で、オートメーションなどのデジタルテクノロジーの分析も継続的に提供している。ISGについてISG (インフォメーション・サービシズ・グループ) (Information Services Group) (Nasdaq: III) は、テクノロジー調査およびアドバイザリーの大手グローバル企業である。ISGは、世界のトップ100企業のうち75社をはじめ、700社を超えるクライアントの信頼できるビジネスパートナーとして、企業、公的機関、サービスおよび技術プロバイダーがオペレーショナルエクセレンスと成長加速を達成できるよう支援している。同社は、デジタルトランスフォメーションサービス (オートメーション、クラウドおよびデータ分析など)、ソーシングアドバイザリー、マネージドガバナンスおよびリスクサービス、ネットワークキャリアサービス、戦略および運用設計、変更管理、市場インテリジェンス、テクノロジーの調査および分析などを専門としている。2006年に設立され、コネチカット州スタンフォードに本社を置くISGは、1,300人を超えるデジタル対応専門家を擁し、20か国以上に展開している。同社のグローバルチームは革新的な思考、市場への影響力、業界およびテクノロジーに関する豊富な専門知識、業界で最も包括的な市場データに基づく世界クラスの調査および分析能力で定評がある。詳しくは、www.isg-one.com閲覧されたい。