ダイアディックとメディトックス、COVID-19変異株ワクチン開発に着手
- 2020年7月に開始した既存のCOVID-19ワクチン研究協力を拡張
- メディトックスとダイアディックがC1によるCOVID-19ワクチン/ブースター (4価COVID-19ワクチンなど) を共同開発、COVID-19の現在および将来的な変異株2種以上の予防に対応
- 開発の成功後、韓国および東南アジア諸国に独占ライセンスを付与
- C1からワクチンを生産する製造プロトコルをすでにメディトックスに移転し、再現に成功
フロリダ州ジュピター発, March 24, 2021 (GLOBE NEWSWIRE) — 独自のC1細胞タンパク質産生プラットフォームを改善、適用、展開して開発の加速、生産コストの削減、生物学的ワクチンと治療薬管理を柔軟な商業規模で改善することを重点とするグローバルなバイオテクノロジー企業であるダイアディック・インターナショナル (Dyadic International, Inc.、以下「ダイアディック」、「当社」、「同社」) (NASDAQ: DYAI) は本日、約60か国で製品を販売する韓国のバイオ医薬品企業メディトックス (Medytox, Inc.) との提携拡張を発表した。ダイアディックとメディトックスは、C1により製造したCOVID-19ワクチン/ブースター (追加免疫) を共同開発していく。開発に成功すると、現在および将来的なCOVID-19変異株2種以上の予防に使用される。このプロジェクトは現地供給に特化しており、この地域でCOVID-19と闘うことができるよう支援する。
メディトックス上級副社長兼研究開発責任者のヤン・ギヒョク (Gi-Hyeok Yang) は次のように述べている。「ダイアディックとの協力関係が拡張され、同社のC1技術プラットフォームを活用してC1により製造されたCOVID-19ワクチンを共同開発できることを大変嬉しく思っています。当社は、2020年7月からダイアディックのC1発現プラットフォームへのアクセスを獲得して、同社と緊密に協力してきました。これを通じて、C1プラットフォームの優れた汎用性と高い生産性を経験してきました。当社の経験をもとに、C1技術プラットフォームをCHOや昆虫細胞などの他の発現プラットフォームと比較して、真菌由来のC1発現システムは、大規模なバイオリアクター施設なしで、COVID-19変異ウイルスを予防する多価ワクチン (3価、4価など) を迅速かつ低コストで開発・製造するため、最も現実的な技術であると確信しています。メディトックスは、C1技術プラットフォームがCOVID-19との闘いに重要な役割を果たすものと自信を持っています。COVID-19は、季節性インフルエンザとして今後も残り、毎年COVID-19変異株予防にワクチン接種が必要になると思われます。C1技術は、COVID-19の他にも、各種ワクチン、医薬品、その他の生物学的製剤の開発・製造に利用できる可能性があるため、さらに経験を蓄積できることを楽しみにしています。当社はバイオ医薬品企業として、商業的に成功を収めた市販製品を複数提供しており、実績ある世界最高水準の研究開発および商業化能力を活用して、この命に関わる感染症と闘うため、C1製造のCOVID-19変異株ワクチンの上市を加速できると期待しています。」
ダイアディック創設者兼最高経営責任者のマーク・エマルファーブ (Mark Emalfarb) は次のように述べている。「現在の大流行を根絶する世界的な取り組みが成功するには、COVID-19の蔓延を止めることができるワクチンを世界的に開発・製造する効率に優れ、低コストで柔軟な方法が必要となります。ダイアディックでは、科学界からの早期警告を傾聴し、2015年初めより、人畜共通感染症予測準備イニシアティブ (ZAPI、Zoonosis Anticipation Preparedness Initiative) の欧州の人畜保健専門家と協力してきました。2018年には、イスラエル生物学研究所 (IIBR、Israel Institute for Biological Research) と協力してこの取り組みを拡張し、新感染症に迅速、協調的かつ実際に対応できるよう、C1遺伝子発現プラットフォームをさらに発展させました。より良い未来を実現するには、重要な研究開発に投資して、ワクチン接種と医薬品戦略および技術を最適化すべく即行動を起こすことにより、将来的な大流行リスクを緩和、排除する必要があります。世界でますます多くの科学者、業界、政府機関が、C1プラットフォームによりCOVID-19、インフルエンザ、その他のワクチンなどの次世代ワクチンや医薬品を大量に低コストで製造できるため、ダイアディックを最適のパートナーとして位置付けています。」
メディトックスについて
メディトックス (Medytox Inc.) は、韓国で初めて (世界で4番目に) ボツリヌス毒素製剤を開発した研究指向型バイオ医薬品企業で、神経毒素製剤の開発、製造、マーケティング、販売を主な事業としている。メディトックスは2000年に設立されて以来、世界最高水準の研究開発企業にまで進化し、主要な神経毒素製剤を発売して商業的に成功している。現在、メディトックスの神経毒性製剤は約60か国で販売されており、すでに数百万人もの人々が治療/審美治療を受けている。メディトックスの詳細については、www.medytox.comを参照されたい。
ダイアディック・インターナショナルについて
ダイアディック・インターナショナル (Dyadic International, Inc.) は、C1という名称の真菌Thermothelomyces heterothallica (前Myceliophthora thermophila) をベースに、重要なバイオ医薬品候補の遺伝子発現プラットフォームを開発するグローバルなバイオテクノロジー企業である。低コストのタンパク質を開発・大量生産できるC1微生物は、さらに安全で効率の高い発現システムへと発展し、開発の加速、生産コストの削減、柔軟な商業規模での生物学的ワクチン/製剤の管理改善に貢献する可能性がある。ダイアディックは、C1技術とその他の技術を活用して、ウイルス様粒子 (VLP) や抗原、モノクローナル抗体、Fab抗体断片、Fc融合タンパク質、バイオシミラー、バイオベター、その他の治療用タンパク質など、ヒトおよび動物用ワクチンや医薬品の開発・製造に向けて研究、開発、商業活動を実施している。特定の代謝産物やその他の生物学的製剤の開発および生産にC1使用の可能性を探求するなど、その他の研究活動も実施している。ダイアディックは、バイオ医薬品の開発および製造にこれらの技術の価値とメリットを活用して、パートナーや協力者との研究開発協力、ライセンス契約、その他の商業的機会を追求している。先進国や開発途上国で高齢化が進むのに伴い、生物学的ワクチン、医薬品、その他の生物学的製剤をより迅速に、大量に、低コストで上市し、医薬品開発者や製薬会社が医薬品に新たな特性を付加して、患者や医療システムへのアクセスとコストを改善するほか、人命を救うという最も重要な使命の実現にC1技術が貢献するとダイアディックは確信している。
ダイアディックのバイオ医薬品事業計画に関する詳細など、追加情報については、ダイアディックのウェブサイト (http://www.dyadic.com) を閲覧されたい。
将来の見通しに関する記述に関する免責条項
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問い合わせ先:
ダイアディック・インターナショナル
マーク・エマルファーブ
最高経営責任者
電話: (561) 743-8333
メール: memalfarb@dyadic.com
出所: ダイアディック・インターナショナル